松本勝久さん
田の浦港に船が到着するとそこから久賀島の中心地まで行くにはタクシーに乗る必要があります。いつもタクシーに乗せてくれるのは、久賀島タクシーの松本勝久さんです。松本さんは島内でタクシー、レンタカー会社を経営するとともに建設業を営んでいます。松本さんの建設業があったからこそ、子どもたちを大学に行かせることができたとは住民のみなさんからの声です。松本さんから久賀島の今後についてお伺いしました。
建設会社とタクシー会社を経営
久賀島に生まれました。久賀島の小学校、中学校に学び、五島高校を卒業しました。その後、大村市にある建設大学校に学びました。家が建設業とタクシー会社を営んでいたからです。その後、長崎市にある建設会社に勤め、27歳の時に久賀島に戻ってきました。建設工事の仕事は福江市当時にはありましたが、五島市に合併後はなくなってきました。全国的にも公共事業費が削減された結果と思います。この建設業とタクシー業を10年前に父親から引き継ぎました。建設業は従業員も高齢化し、公共事業も動かない状況です。久賀島にある五輪教会が世界遺産となり、タクシーやレンタカーの観光需要を期待していましたが、そんなに大きな伸びはないです。旧五輪教会は島内側の陸路からに入るルートがタクシーでは到達できず、道なき道を歩く必要があります。世界遺産となった久賀島の五輪教会と奈留島の江上教会とをつなぐ観光ルートはどうしても海路が有利です。また久賀島観光交流拠点センターはいまひとつ機能していないように思います。教会以外に何かひとつ立寄りどころが欲しいと考えています。海が大きな資源です。この眺望を活かせないものかとも考えています。
久賀島のこれからをどうすればよいのか想像つかない。
今後の久賀島をどうすべきか、住民はみなあまりわかっていないのが実情ではないでしょうか。昔はお酒を呑みに福江島まで行く人が多かったですが、みな高齢化し行かなくなりました。活気がないです。何か自分から企画しないといけないと思いますが、言い出しにくいです。建設業が先細りです。観光も大きな効果を見込めないです。久賀島のこれからをどうすればよいのか想像つかないです。公共事業を当てにする建設業も観光需要を当てにするタクシー業も受け身の商売でしょう。でも頑張ろうと思っています。
レンタカーは電気自動車
久賀島の中心部にあるタクシー会社
タクシー、レンタカーの予約
タクシーやレンタカーは予約が必要です。それも大抵は留守番電話。そこに予約を録音すると確認の電話がやってきます。それで予約完了です。
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writer :松本勝久