池袋サンシャインシティで開催されたアイランダー2019に行ってきました。主催は国土交通省・公益財団法人日本離島センター、後援は内閣府、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、全国離島振興協議会等、運営はアイランダー2019実行委員会。ちなみに旅する民俗学者の宮本常一は全国離島振興協議会(昭和28年設立)の初代事務局長でした。日本離島センターとはとても近い存在です。
宇久町
小値賀町
新上五島町
五島市
五島市スタッフのみなさん
会場風景
久賀島のパンフレットも置いてある。
シマダス15年ぶりに改訂
(公財)日本離島センターが創刊(1993年)から数えると6冊目となる改訂版シマダスを15年ぶりに発刊しました。久賀島の項目を抜き書きします。
日本一の椿原生林とキリシタン心のふるさと久賀島
福江島の北東海上11.3㎞に位置している。昭和32年までは1島で久賀島村を形成していた。対馬暖流の影響で気候は温暖、傾斜性沈降海岸のため海岸線は複雑で久賀島が5㎞も湾入する。多くのヤブツバキ(推定80万本以上)が自生するツバキの島として知られる。久賀・猪之木地区では農業が、田ノ浦・蕨地区では漁業が営まれている。遣唐使船や空海が立寄ったと言われ、また「久賀島郷土誌」によれば「平家の落人伝説」や「かくれキリシタン伝説、さらに一夜にして沈んだとされる幻の島「高麗島」の移民伝説などが伝わり、「伝説の島」としてのイメージが強い。もとは「千坂島」(ちさかしま)と表記されていたが、寛永15年(1638)、深江(福江)の石田陣屋の竣工を祝して「久賀島」となったといわれている。日本最後のキリスト教信者大弾圧の起こった島として宗教史上忘れることのできない島である。島全域が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資源であり、国の重要文化的景観にも選定されている。民泊や特産品の開発を手がける久賀島体験交流協議会や特産品の開発を手がける久賀島ファームの設立、久賀小中学校で離島留学生の受入れなど島の資源を活かした新たな取り組みも注目されている。(シマダス1144ページ)
新版 日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』
体裁 A5判変型 1,712ページ 本文・地図2色刷
発行 令和元年11月22日
定価 4,000円+税 ISBN978-4-931230-38-5
writer : 「久賀島Life」編集長 斉藤俊幸